晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

カナダのいろんなビールを飲み比べてみた(2)

3月15日の記事に引き続き、僕がトロントで飲んだビールのレビュー記事です。 

記事のタイトルに「カナダのいろんなビール」と書いているにもかかわらず、今回紹介する10本のうちカナダのビールは3本だけです。すみません。これは僕がカナダのビールに飽きてしまった‥からではなく、カナダにおいてはインポートビールも数多く入手できるので、そちらに興味が移ったためです。

しかし、これまでビールを30種類ほどレビューしてきましたが、レビューすることの難しさ、自分の語彙力のなさを痛感している次第です。僕は基本的にそのビールについて「苦味があるかないか」「コクがあるかないか」といった程度でしか判断ができず、大したことレビューしていません(本来は「酸味」「甘味」などといった点も考慮するポイントのようです)。お恥ずかしい。多彩な言葉を使って的確な食レポをやるライターさんはすばらしいと切に感じます。

 

SAULTER STREET BREWERY RIVERSIDE PILSNER(ソールターストリートブルワリー・リバーサイドピルスナー

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トロントにブルワリーを持つソールターストリートのピルスナー。苦くはないですが独特の香ばしさというかモルト感があります。例えるなら前回の記事で書いたスチームホイッスルのような「苦くはないけどクセがある感」。好みが分かれるところだと思います。LCBOのサイトいわくチェコスタイルのビールだそうです。チェコのビールって皆こんな風味なのでしょうか。個人的にあまり好きではないかな。

 

CALEDON HILLS VIENNA LAGER(カレドンヒルズ・ビエナ・ラガー)

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トロントのはずれにあるカレドンヒルズ・ブルワリーのラガービール。前回の記事で筆者に戦慄が走ったサイドランチウィートと同じく真っ黄色のデザインの缶で、同じく「これ、大丈夫か?」と戦慄が走ったことは言うに及びません。カナダのビールのはずですが「VIENNA」(=ウィーンの)ビールであるようです。LCBOのサイトいわく「ナッツとはちみつの」風味がするようですが、よくわかりません。不思議な後味のするビールです。

 

Old Style Pilsner(オールドスタイル・ピルスナー

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ずいぶんシンプルな名前のビールです。カナダを代表するビール会社・モルソンが製造する、名前のとおりシンプルな味わいのピルスナーです。同じくモルソンが出しているカナディアンより、ほどよい苦味とコクがあります。ピルスナーの王道を行くビールだと思います。飲みごたえがあり、個人的にカナディアンよりこちらのほうが好みです。

 

Carlsberg(カールスバーグ

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もはや説明不要のデンマークのビール。Loblaws(お酒も売っているカナダの大手スーパーマーケット)で2.1ドルという破格の値段で売っていました。ラガービールの典型的な苦味とコクを感じます。同じくヨーロッパ産のビールでおなじみ、ハイネケンよりは苦味が抑えられています。LCBOのサイトでは「Light Bodied」と記載されていますが、言うほどライト系ではないと個人的には思います。とにかく安いというのが強みでしょうか。

 

STELLA ARTOIS(ステラ・アルトワ)

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ベルギー産のラガービール。個人的にこのビールはひさびさのクリーンヒットでした。苦味はほとんどありませんが、口にじわりと広がり、鼻に抜ける風味豊かな味わいがたまりません。これがベルギーのビールというものか‥。ベルギービールといえば、5年ほど前に六本木のベルギービールを出すお店に行ったことがあるのですが、なかなかよいお店でした。紹介したいけれど、もはや名前が思いだせない‥。さて、このステラアルトワ、ベルギービール初心者にもおすすめです。アルコール度数は5%。

 

grolsch PREMIUM LAGER(グロールシュ・プレミアムラガー)

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なんと1615年から歴史のあるオランダのラガービール。苦味はあまり感じず、口に含んだ時にほのかに口に広がるコクが心地よいです。プレミアムラガーとのことですが、日本のプレミアムビールと似ているような似ていないような‥。どちらかというとライトな飲み口ですから、何杯でも飲めてしまえそうなビールです。僕は知りませんでしたが日本でも普通に手に入るようです。アルコール度数は5%。

 

TATRA BEER(タトラビール)

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ポーランドラガービール。苦味はなく、かなり軽い飲み口のビールです。値段が500ml1本で2.15ドルという破格の安さも魅力かもしれません。個人的に、特別美味い!というほどのビールではないですが。金がない時に買おうかなというようなビールです。

 

TUBORG GOLD(ツボルグ・ゴールド)

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デンマーク産のピルスナー。苦くはないが、口いっぱいに広がるコク‥。というと、上述のベルギー産のビール、ステラアルトワが思い起こされます。北欧産のビールってどれも質が高いですね。クセがないので何杯でも飲めてしまえそうです。このビールを生産するツボルグは、カールスバーグの子会社らしいのですが、僕個人としてはカールスバーグよりこちらの方が美味しく感じます。ステラアルトワと同じく、北欧産のビールを飲んでみたい方におすすめ。

 

kronenbourg 1664 BLANC(クローネンブルグ・1664・ブラン)

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1664年創業という極めて長い歴史を持つフランスのブルワリー、クローネンブルグのピルスナー。ブラン(フランス語で「白」)と名付けられているとおり、非常に軽い飲み口で、一口くちにすれば誰しもが「フルーツジュースかっ!?」と思ってしまうほどフルーティな味わいです。絶対女性に人気があるビールだと思います。苦いビールとは双璧を成す存在ですが、僕はこういうビールも結構好きです。おすすめです。

 

HOLSTEN MAIBOCK(ホルステン・マイボック

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ビールの本場・ドイツ産のビール。この記事「いろんなビールを飲み比べてみた」でははじめてドイツのビールを取り上げます。IPAなどとは違う、独特の苦味がいつまでも尾を引くビールです。LCBOのサイトに「ミディアム~フルボディ」と書かれており、苦味とともに少し重めの風味を感じます。アルコール度数も7.0%と少し高め。僕個人としてはあまり好きではないです。ビールの本場に申し訳ないですが‥。

 

今回は前回の記事より少ないですが10本のビールを紹介しました。10本すべてがラガービールになってしまいました。どうもエールに手が伸びず、ラガーばかり飲んでいました。ラガーが好き(日本人はたいていそうだと思います)だからということもありますが、エールの苦味がどうも苦手で、エールを避けてしまいました。今まで「苦いビールが好き」と公言してきましたが、エールの苦さとラガーの苦さはまったく別物で、エールの苦さは受け入れ難かったです。カナダではIPAをはじめたくさんのエールが流通しており、カナダの人々から人気を得ていますが、僕はその風土に合いませんでした。

2回に渡りお送りしてきたビールレビューですが、今回で最終回とさせていただきます。様々なビールが手に入るトロントですが、日本においても、デパートやちょっと高級なスーパーに行けば海外のビールが置いてあるものです。大手4社のビールばかり飲むのではなく、いつもとは違ったビールを飲めば、新しいビールの世界が開けるかもしれませんよ!