晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

オリエント美術館&居酒屋ざっ串に行ってきた

年明けまであと1時間、なんとか年内に1記事上げようと思って書いています。

17日から学校は新タームが始まり、前回の日記で「テストの結果は最悪で、進級は難しそうだ」と書いていたにもかかわらず、なぜか進級してしまい、さらにレベル8から入ることができるスピーキングに特化したクラス(EPS:エリート・パワー・スピーチ)に編入することになりました。

で、22日から冬休みが始まりました。期間は1月1日まで、約1週間です。この期間中、学校の友達はモントリオールやニューヨークへ旅行に行っていて、うらやましくてしかたがなかったのですが、なにぶん僕はお金がない状態でトロントに来ているので、旅行などもってのほかでした。

それどころか、12月26日のボクシング・デー(カナダ中のすべてのお店の品物が軒並み安くなる大バーゲン日)ですら、人混みが嫌いな僕は外に出ることができず、1週間ずっと部屋に引きこもって本を読む始末。ホストマザーから「いい加減、外に出ないと、体調崩すよ」と心配され、さすがに冬休みに一度も外に出なかったのでは周りに何も報告できないなと思って、28日にオンタリオ美術館、そしてはじめてのジャパレス(日本風居酒屋)へ行ってまいりました。

 

 

オンタリオ美術館

オンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)は、トロントを代表する美術館です。開館は1900年とのことですから、歴史は古いようです。地下鉄のSt.Patrick駅を降りて、Dundas St.を西へ5分ほど歩くとあります。地下鉄のMuseum駅は最寄り駅ではありませんのでご注意を。

 

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アートギャラリー・オブ・オンタリオ

 

海外の美術館は、日本の美術館と違って、作品の脇に書かれた解説が日本語ではないですし、一歩一歩止まって作品を眺めたりせずに「ふーん」とざっくり鑑賞します。それでだいたい2時間ほどあればすべて見て回ることができました。以前、パリのルーブル美術館に行った時は、歩きを止めずにざっくり鑑賞しても丸一日費やしてしまったので、いかにルーブルがデカイかがわかります。

所蔵されている作品は当然ですがカナダの画家のものが主でした。雪景色をモチーフにした風景画が非常に多かった印象です。日本の美術館に所蔵された風景画にこれほど雪をコンセプトにしたものはなかったと思います。

そしてなにより僕が楽しみにしていたのは印象派・ポスト印象派の作品です。ルノワールの婦人画、モネの風景画、ほかにピサロやドガ、ゴッホなんかが「1800年台のヨーロッパの作品」のコーナーで見ることができました。ルノワールの描く女性ってなにかいいんですよね。

また、20世紀初頭のポスターも展示してありました。ポスターといえばアルフォンス・ミュシャが大好きなのですけど、ミュシャにどことなく似たタッチのポスターには惹かれるものがありました。

入場料は19.5ドル。日本の美術館と比べると少し高い気もしますが、どうなんでしょう?水曜日の18時以降に来れば、入場料無料とのことですので、19.5ドルが高いと思われる方は水曜日にぜひ。

 

日本風居酒屋 ざっ串 ZAKKUSHI

とにかく日本のビールと日本の料理で一杯やりたい!という気分に駆られていた僕は、ひとり寂しく「ざっ串」というお店にやって来ました。おそらくトロントでもっとも有名な居酒屋のひとつだと思います。地下鉄をCollege駅で降りたあと、ストリートカーでCarlton St.を東に進み、Ontario St.停留所で下車です。

 

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ざっ串

 

店の中に入ると、日本人店員の掛け声と客の話し声でめちゃくちゃうるさいです。事あるごとの店員の掛け声には圧倒されました。客が入店するたびに「よっ!いらっしゃいませー!」、なにか酒の注文が通るたびに「よっ、ありがとうございまーす!」‥どこからどこまでも徹底的に日本の居酒屋です。トロントにいることを忘れてしまいます。

そしてとにかく「ジャパレスの気迫」に押されました。もし僕が語学学校を卒業して働き口を探したとき、ジャパレスでこんなに元気に接客できるだろうか?いや、絶対にできない‥。今まで自分が住んできた世界とあまりにも違いすぎます。飲む前からめまいがしてきました。

席に通され、とりあえずビールを注文する。サッポロとアサヒが選べます。どちらも1パイントで、サッポロが7ドル、アサヒが8ドルだったと思います。サッポロは1パイントのほかにメガ・マグというのも選べます。容量は1リットルで13ドル。

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サッポロビール・1パイント

 

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サッポロビール・メガマグ(1リットル)

 

おすすめはなんといっても店名にもあるとおり焼き鳥だそうです。備長炭を日本から取り寄せているそうで、日本と同じ味が楽しめるとのこと。にしても、どの串もべらぼうに高いです。牛つくねが1本5ドル、牛串が1本9ドルもします。ざっ串セットという5本セットが13ドルというのを見て、これを注文。

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串・5点盛り

 

また、居酒屋といえばおでんなので、おでんセットも注文。5品で10ドルです。高いっ!

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おでん・5点盛り

 

串もおでんも、トロントで食べているとは思えないほど上質な日本の味を再現しています。おでんの大根なんか、だしが染みていてとても美味しかったです。

ビールを2リットルほど飲み、だいぶエンジンがかかってきたので、ここで一発日本酒でも飲むか、とメニューを見て愕然としました。どの日本酒も、300mlで30ドルから50ドルもします。目ん玉飛び出そうでした。いったい日本の何倍の値段で出しているんだろう‥。しかしここまで来て飲まないわけにもいかないので、300mlを一本いただきました。

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30ドルも40ドルもする日本酒

 

ビールと串とおでんと日本酒、これで合計95ドル、チップを入れたら100ドル超えました。高い‥。特に日本酒で跳ね上がった気がします。今月なかばに友達と行った韓国料理屋は1人35ドルぐらいだったと思うのですが‥。

ひとりではなかなか来れないですし、友達を連れてくるのも気が引けます。もっと安いところを探さなくては。トロントの居酒屋探しについては、これからも引き続きレポートしていきたいと思います。

 

いろいろ書いていたら年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます。今年も晩白柚をよろしくお願いいたします。