晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

カナダのいろんなビールを飲み比べてみた(1)

3週間ぶりの更新となる今回は前回に引き続き、カナダの酒に関する記事です。 

2月の終わりごろ、先生(id:ykan1111)がTwitterで「参考にするので、カナダのビールのまとめ記事をお願いします」とおっしゃってくださり、僕の方も「いっちょ書いてみるか」としこしこまとめていたのですが、実は2月なかばに語学学校を卒業してから1か月間仕事が見つからず、プータロー状態だったので、「プーなのに酒飲んでる記事なんて出したら俺はクズヤローだ」と思いがよぎり、公開できませんでした。

しかしながら、たしか僕の記憶が正しければ、先生は2月か3月までしかカナダにいないと昔の記事に書いていらっしゃったので、早くこの記事を公開しなければと(勝手に)義務感に苛まれていました。いつまで続くかわかりませんが、ようやく仕事が見つかったので(これについてはおいおい記事に書きます)、公開させていただきます。

というわけで、僕がひとり暮らしを始めてから飲んだカナダのビール達のレビューです。

 

STEAM WHISTLE(スチーム・ホイッスル)

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一発目はトロントがお膝元のブルワリー、スチーム・ホイッスル・ブルワリーのクラフトビール麦芽とホップしか使っていないと思いますが(日本のクラフトビールは、オレンジピールとかコリアンダーシードを使ったりしているものもありますね)、いったい何を使ったらこんな味が出るんだろうという香ばしい風味を感じます。苦くはないけれど、少しクセがあります。缶には「PRIME PILSNER(プライム・ピルスナー)」と銘打たれていて、プライムビールを自称しているものの、好みが分かれるところだと思います。

 

ALEXANDER KEITH'S INDIA PALE ALE(アレクサンダーキースズ・インディアペールエール

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ハリファックスの市長だったアレクサンダー・キースさんが創設した伝統あるブルワリーです。IPAなのでかなり苦いのかと構えてしまいましたが、思ったほど苦くはないです。インターネット上では、IBU(苦味指数)20としているサイトも見かけます。どちらかというと後味すっきりです。アルコール度数もIPAにしては低めの5%。IPAという感じはあまりしないですね。IPAが苦手な方にもおすすめできると思います。

 

STEAMWORKS FLAGSHIP IPA(スチームワークス・フラグシップ・インディアペールエール

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バンクーバーのブルワリー、スチームワークスのインディアペールエール。上述のアレクサンダーキースのIPAとは違い、こ、これぞIPA!と思わせるような典型的なIPAの風味(柑橘系の味)と苦味を醸しています。IBUは65で、かなり苦いです。缶に「フラグシップIPA」と銘打っているとおり、IPAといえばこれ、といっても過言ではないかもしれません。アルコール度数もIPAよろしく6.7%。IPAを飲んでみたいという方にはまずこれをお勧めするのがよいと思います。

 

WHITEWATER BREWING Class V IPAホワイトウォーターブルーイング・クラスファイブIPA

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オタワのブルワリー、ホワイトウォーターのインディアペールエール。IBUは72で、上記スチームワークスのIPAよりさらに苦いです。いつまでも舌先に苦味が残ります。しかしスタウトにも似た独特の香ばしさがほのかに香る不思議なIPAです。アルコール度数は5.5%と平均的。ホワイトウォーターIPAのほかにも色々と発売しているようなので、試してみたいですね。

 

BENCH BREWING BALL'S FALLS SESSION IPA(ベンチブルーイング・ボールズフォールズ・セッションIPA

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非常にシンプルなデザインのラベルが特徴のインディアペールエール。口に入れて最初はじわりと苦味が広がりますが、飲み込んだあとはすっきりとしたのどごしです。感触としては、上述のアレクサンダーキースより苦く、スチームワークスのフラグシップよりは苦くない感じです。ドライなIPAを試したい方におすすめ。

 

Naughty Neighbour(ノーティー・ネイバー)

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オンタリオ州のブルワリー、ニッケルブルックブルーイングのアメリカンペールエール。缶に描かれたお姉さんがなんとなくエロいので買ってみました。ペールエールらしい柑橘系の風味と、一瞬じわりと舌に広がる苦味が特徴です。IBUは38で、少し苦いですがいつまでも舌に残る苦さではないです。「A FULL BODIED(フルボディ)」と銘打たれているとおり、非常に風味豊かな印象です。アルコール度数は4.9%。

ちなみにビールの名前にある「naughty」とは、このページによればスラングでエロい意味(「Sっぽくてエロい」という意味)があるそうです。「エロい隣人」。名実ともにエロいビールです。

 

Mill St. TANKHOUSE ORGANIC ALE(ミルストリート・タンクハウス・オーガニックエール

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赤色のビールというかわったペールエールです。LCBOのサイトいわく「ナッツ、レーズン、焼いたスパイスの香りがする」とのことですが、ペールエール独特の柑橘系の香りのほかに、実際よくわからない不思議な風味がします。「オーガニック」エールとは、まさにこのことを言っているのでしょうか。アルコール度数は5.2%。

 

Mill St. ORIGINAL Organic LAGER(ミルストリート・オリジナル・オーガニックラガー)

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ミルストリートのラガービール。基本的にはなんの変哲もないラガーですが、上述のミルストリートのエールと同じく、よくわからない不思議な風味がかすかにします。LCBOのサイトに「floral-herbal aromas(花・ハーブの香り)」とあるのはこのことを言っているのでしょうか。「オーガニック」ラガーというだけに、日本にはない風味を醸しているビールです。

 

MOOSEHEAD LAGER(ムースヘッド・ラガー)

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ペールエールばかり飲んでいたのでラガーが飲みたい!と思い立って買ったビールです。日本のラガービールほど苦味はなく、後味はすっきりですが、これぞラガー!という典型的な味がします。苦味がないので何杯でも飲めてしまえそうなビールです。苦いペールエールが嫌いな人におすすめ。アルコール度数は5%。

 

CREEMORE PREMIUM LAGER(クリーモア・プレミアムラガー)

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上述のスチームホイッスルで匂うと書いた、香ばしい風味がこのビールでもほのかに香ります。苦味はほとんどなく、爽快な飲み口です。「プレミアムラガー」という名前がついていますが、日本における「プレミアムラガー」とはまったく別物と思ってよいでしょう。アルコール度数は5%。

 

LAKER ICE(レイカー・アイス)

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オンタリオ州のブルワリー、ブリックブルーイングのラガービール。値段がとにかく安く、473mlで2.15ドルと後述のクアーズライトよりも安価です。が、苦味は少なくコクも感じません。正直言って安かろう悪かろうなビールだと思います。軽めな口当たりで安いビールを飲みたい人におすすめ。

 

SIDE LAUNCH WHEAT(サイド・ランチ・ウィート)

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これまで紹介したビールとはかなり異質のビールです。LCBOのサイトいわく「熟したバナナピール、ゼストレモン、生焼けのパン、クローブ、ほのかなコリアンダーの香り」がするそうです。実際、非常に甘い後味がします。が、苦いビールに慣れている人にとっては、正直「うぇっ、何だこれ?」と思う味がすると思います。個人的にあまり好きではない味です。もう飲まないと思います。

 

Coors LIGHT(クアーズ・ライト)

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2月22日の記事(LCBOでお酒を買おう)でも紹介した「Canadian」を作っているモルソン社のビール。缶に「LIGHT BEER」と銘打たれているとおり、苦味はほとんどなく、ものすごく軽い口当たりです。バドワイザーより軽いかも。日本のラガーに慣れている人は拍子抜けするかもしれません(言い過ぎか)。アルコール度数も4%と低いです。473ml缶で1本2.6ドルと安いのも魅力です。

 

 Heineken(ハイネケン

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記事の題名で「カナダの」とか言いながらカナダのビールじゃなくてすみません。どうしても飲みたかったもので‥。日本でもよく手に入るオランダのビールですね。適度な苦味と深いコク。ザ・ラガー、ザ・ビールの王道!という感じ。僕は東京時代、オールナイトのフェスが行われた川崎のライブハウスで一夜で5リットルぐらい飲んだことがあります。個人的に思い出深いビールです。

 

Corona Extra(コロナ・エクストラ)

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これもカナダのビールじゃなくてすみません。説明不要のメキシコのビールです。個人的にインポートビールの中では一番好きかもしれません。いや、苦味はまったくなくコクも感じないので、ラガービールを好んで飲んできた人間にとってはもっとも忌むべきビールではないかという気もしますが、違います。コロナはもはやラガーとかエールとかいうジャンルを超えて、コロナというジャンルのビールなのです。ジュースのようにがんがん飲むビール。ライムをつっこんでがんがん飲むビール。それでいいじゃない。それこそがコロナという気がします。

 

以上、15個のビールを紹介しました。総括としておすすめするなら、ラガーはムースヘッド、エールはスチームワークスのフラグシップがよいかと思います。僕個人としては、ノーティーネイバーなんかも良い感じです。このまとめ記事はまだ始まったばかりなので、これからも定期的にお伝えしていく所存です。

しかし、こうして改めて写真を並べて見ると、本当に汚いですね。ミラーレスを取り出すのが面倒なのでこれらはすべてスマホのカメラで撮っているのですが、カメラのクソ具合が顕著に現れていると思います。iPhoneならもっと綺麗に撮れるのでしょうが、ASUS製のこのスマホに期待するのは無理があるのかもしれません。