晩白柚ルポルタージュ

熊本に住む33歳の日記です。 2019年5月までトロントでワーホリをしていました。一人旅、カレー、キャンプなどについて書いています。

ノートルダム大聖堂と落ちるブレーカー~2015年フランスの旅(3)

晩白柚です。

5年前のフランス一人旅をお送りしています。前回は1日目、パリではじめての食事をしたところまで書きました。

 

 

パレ・ガルニエ

マドレーヌ広場のレストランを出て東へ歩くと、オペラ座「パレ・ガルニエ」が現れます。

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パレ・ガルニエ

パレ・ガルニエは19世紀にナポレオン3世によって建造されたオペラハウスです。外観からいかにも荘厳華麗な雰囲気が漂っています。

が、入場していないので内部のきらびやかさはお伝えすることができず、残念でなりません。パレ・ガルニエはミュージアムパスが使えず、別途入場料が必要になります。現在の入場料は12ユーロです。

 

セーヌ川を渡る

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セーヌ川

パレ・ガルニエを南に進み、セーヌ川を渡ります。セーヌ川は常にパリの観光と文化の中心でした。京都の鴨川みたいなものでしょうか。河川敷にはぼーっと座って川を眺める人たちがぽつり、ぽつり。にぎやかなパリにあってもこのあたりは静寂が聞こえて空気が澄み、写真のように観光船がぼぼぼ・・と泳いでいく風景は、なんとも風情があります。

 

ノートルダム大聖堂

セーヌ川の中洲「シテ島」に上陸。パリはこのシテ島から始まったと言われているほど重要な歴史を持った場所であり、この島に鎮座しているのがかの有名な「ノートルダム大聖堂」であります。

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ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂は13世紀に完成したカトリックの寺院です。建造当初は西洋でもっとも大きな大聖堂だと言われていたようです。今日も多くの観光客が訪れるシテ島のランドマークであり、パリ観光1日目のハイライトです。

ご承知のとおり、ノートルダム大聖堂は2019年の火災によって多くの部分が消失してしまいました。これらの写真が今となっては貴重なものとなってしまうとは、まったく思いも寄りませんでした。

入場の際はミュージアムパスが使えます。大聖堂の前には入場のための長蛇の列ができていますが、ここにもスリ集団がいますのでご注意を。

 

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大聖堂内部にはビビッドなステンドグラス

上を見上げると、色鮮やかなステンドグラスが壁一面にはめ込まれ、われわれを魅了してくれます。薄暗い大聖堂内部はしんと静まり返り、神聖な空気が一帯を支配しています。

 

メトロでホテルへ

時刻は16時前。そろそろホテルへ向かうことにします。このホテルはメトロ2号線の駅「プラス・ド・クリシー」からほど近くにあります。

詳しいメトロの乗り方については、他に解説しているウェブサイトがいくらでもあるのでここでは省略します。券売機はフランス語のほかに英語でも表記されるので、操作につまづくことはないと思います。

が、メトロに乗る際は必ず小銭を準備しましょう。駅の入口によっては紙幣が入らない券売機しかない場所もあります。僕はこの時小銭を持っておらず、紙幣が使える券売機を求めてさまよったことを付記しておきます。

 

晩白柚、初の海外ホテルでブレーカーを落とす

ホテル・カメリア・インターナショナル」、ここが今晩お世話になる宿です。

日本を発って長い時間が経っています。顔も体もべたついて汗ばんでいる。夕飯へ繰り出す前にさしあたりひとっ風呂浴びてすっきりしたい。チェックインを終えた僕は部屋へ飛び込みました。

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そういえば―、東京の家を出たきり、一度もスマホを充電していません。いよいよスマホも疲れ果て、画面の充電マークは残り数パーセントを切っています。そうだった、風呂に入る前にスマホを充電しなければ。

フランスのコンセントは日本のそれと形状が違います。日本から持ってきた電源タップに変換プラグを付けました。そうして何の思慮もなく、プラグをコンセントに挿した刹那、

「バシッ!」

「うわっ!」と思わず声を出した瞬間、電源タップからじわりと浮かぶ白い煙。立ち込める焦げ臭く不快なにおい。同時に、それまで部屋の隅でブーン・・とまわっていた扇風機も、なぜか動くのを止めてしまいました。

部屋の明かりのスイッチをカチカチと押してみても、反応がありません。やってしまいました。チェックイン後わずか5分で、晩白柚は部屋のブレーカーを落としてしまったのです。

 

パリまでやってきて早速トラブルを起こしてしまった恥ずかしさと、いったいどうすればこの状況を打破できるのかわからない焦りで、額に汗がじわじわとあふれてきます。焦ってもしかたがない、とりあえずレセプションのおばちゃんに状況を伝えなければ。

Circuit breaker cut off the power in my room!(disjoncter)

と書いたメモと、まだ少し焦げ臭い電源タップを見せながら、身振り手振りでブレーカーが落ちたことを伝える僕。するとおばちゃんは笑いながら、裏にあるブレーカーをがちゃりと上げてくれました。

 

いやはや、あらためて今思い出すだけでも恥ずかしく、冷や汗が出てきます。この失敗はその後の海外旅行においても常に脳裏に浮かぶものとなりました。海外へ赴く際は念のため変換プラグだけでなく変圧器を持っていきましょう!

 

ムール貝が美味しいレストラン・リオン

ブレーカー問題が解決し、シャワーを浴びて身も心もすっきりした僕は、夕飯にありつくためプラス・ド・クリシーを散策することに。昼のおじいさんに怪訝な顔をされていたこともあって、どのお店に入るのにも躊躇してしまいます。

たまたま前を通った「Léon de Bruxelles」の中を覗いてみると、ガラス越しにエディ・マーフィ似のスタッフがにこりと微笑んでくれました。どこに入ればよいかわからない、こういう時の決定打はスタッフの人の良さでしょう。吸い込まれるようにこのお店の扉を開けました。

ホテルにカメラを置いてきてしまったので、ここでも写真を撮っておらず、料理の概要しかお伝えできないのが残念です。

  • ビール「PELFORTH」1杯
  • 白身魚のフライ
  • いんげんのバター炒め
  • ライス

PELFORTHはハイネケン系列のフランスのブルワリーのようです。日本のラガーとは幾分違った風味を醸したビールです。また、このお店はムール貝の料理が評判なのですが、なぜか魚のフライを食べてしまいました。日本のものと然程変わらず、サクサクとして美味しかったと記憶しています。

 

Léon de Bruxelles

【住所】8 Place de Clichy, 75009 Paris

【TEL】+33148740043

【営業時間】11:45~15:00(コロナウイルスの影響か例外的な営業となっているようです)

 

リオンで腹を満たしたあと、地元の本屋さんなどを物色し、スーパーマーケットでコーラとエビアンを買ってホテルに戻りました。初の海外、怒涛の1日が終わり、疲れがどっとあふれ出て、僕はベッドに沈み込んでいきました。

次の日はヴェルサイユ宮殿へ向かいますが、長くなりましたのでまた次回。

 

2015年9月21日
Olympus E-M5 + M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6II R

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